中山獣医科病院
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病気について ペットの健康管理
犬の健康管理
犬の健康管理
犬の代表的な症例や疾患、健康管理についてご紹介します。
ノミについて
ダニについて
フィラリア
各種予防接種
食事
避妊
歯の健康
ノミについて
 
ノミ
犬にはイヌノミという種類がありますが、現在ではほとんどが猫ノミの寄生といわれています。
 
ライフサイクル
ノミは卵→幼虫→さなぎ→成虫という形で発育します。一般に約3〜4週間環境によってはさらに短期間でこの発育を繰返します。
 
卵
生まれた卵は動物の体から落ちます。家の中ではじゅうたん、畳に入り込みます。卵は乾燥、低温、高温、殺虫剤にも抵抗性があり、通常卵は2〜12日で孵化します。
 
幼虫
卵からかえった幼虫は回りのほこりのなかにある有機物を食べて生活し、脱皮を繰り返します。環境にもよりますが、幼虫の期間は9〜200日です。
 
さなぎ
幼虫はおおきくなってまゆをつくり、その中でさなぎになります。環境にもよりますがさなぎの期間は7日〜1年です。
 
成虫
動物に寄生して吸血を続けて生活をします。寿命は10〜20日ぐらいで、その間に動物に対し様々な悪影響を及ぼし、雌は相当数の卵を産卵します。また、環境がよければ吸血なしに約1年生存できることが知られています。
 
犬への被害
・多数寄生による貧血
・被毛のつやが悪くなる
・体を動き回ったり、吸血など、刺激やかゆみによるストレスや引っかき傷による皮膚炎
・ノミの唾液によるアレルギー
・ノミが媒介する瓜実条虫の感染
 
人への被害
人にも吸血します。特にネコノミが人を好んでつきますが、ずっと寄生するわけではありません。症状は手足や体の皮膚に発赤や湿疹が生じ、激しいかゆみを伴います。
 
駆除と予防

通常は暖かい時期4月〜10月が要注意といいますが、実は1年中の対策が必要です。というのも、現在では家庭内で暖房や加湿器といった設備が普及しているので、ノミにとっては寒い冬の期間でも天国なのです。一般的にノミは15℃以上で発育します。また環境が良くなくても、さなぎの状態で越冬できるといわれています。薬剤には、

・成虫を駆除する首輪、
・スポットオンタイプ(動物の首に薬剤を滴下するタイプ)、
・スプレータイプ(体全体にスプレーするタイプ)

などいくつかの種類が出ております。
また、卵から成虫に発育させない薬剤があります。ノミを駆除、予防するためには、成虫駆除およびノミの発育阻害剤を併用することが望ましいのです。薬剤の種類や投与量は犬、猫の体重により異なりますので詳しくは獣医師にご相談ください。

ダニについて
 
ライフサイクル
多くのダニ類は卵、幼ダニ、若ダニ、成ダニの4期を経過します。多くの場合、幼ダニはあしが3対ですが、若ダニからあしが4対となり成長して大きな成ダニになります。しかし、ダニのライフサイクルは種、属によって著しく差があります。たとえば、ツツガムシ類は4期のうち、幼ダニの時期の一回だけ動物に寄生して吸血し、その他の時期は土中で自由生活をします。またマダニ科は4期すべての時期で吸血します。また、その中でも同一の宿主に寄生するものと、その都度別の宿主に寄生するものがあります。
 
ダニによる疾患
ダニ媒介性疾患といわれ、ダニに吸血あるいはダニを摂食することにより病原体が体内に入り病気になるものです。日本で確認されているものには犬のバベシア症、ヘパトゾーン症、ライム病および猫のヘモバルトネラ症です。また、近年日本紅斑熱、Q熱、ダニ脳炎が人に報告されており、ダニ媒介性疾患が注目されています。
 
ダニの予防と駆除
ダニと人、動物の接触は様々な場所と状況において起こります。ダニの生態、生活様式から吸血期(寄生したダニ)と自由生活期(周囲の環境中にいるダニ)の両方を対象に予防、駆除が大切です。具体的には、動物にはダニ駆除首輪、ダニ駆除シャンプーの適用、散歩から帰ったらできるだけブラッシングをするなどです。また、周囲に対するものは、落ち葉の除去、草刈、殺ダニ剤の散布などを継続して行うなどです。首輪、シャンプー等、詳しくは病院にご相談下さい。
フィラリア予防について
 
フィラリアとは、犬の心臓や肺の血管に寄生する細長い虫です。犬の体内で成長すると、15〜30cmにもなります。成虫になると、犬の体内でミクロフィラリアと呼ばれる子虫を生み、それが血液中を泳ぎ回ることになります。この血液を吸血した蚊が健康な犬を刺すと初めてフィラリアの感染が成立します。つまり、フィラリア症は蚊が媒介して感染するという恐ろしい病気なのです。しかし、蚊の発生する時期、3月〜11月まで、きちんと予防すれば完全に防ぐことができます。このフィラリア予防薬にはいくつかの種類がでており、また、同時に回虫や鈎虫といった寄生虫も駆除できるようになっています。予防薬については獣医師にご相談ください。
各種予防接種について
 
予防できる伝染病
・ジステンパー
・犬アデノウィルス2型感染症
・犬伝染性肝炎
・犬パルボウィルス感染症
・レプトスピラ病
・犬パラインフルエンザウィルス感染症
・狂犬病など
各伝染病解説
 
予防接種のワクチン

いくつかの種類があります。接種にあたっては、獣医師に相談してください。

 
ワクチン接種についてのご注意

ワクチン接種は動物の健康を維持するためには欠かせないものですが、接種することによりいくらかのアレルギー反応(副反応)を示す場合があることが認められています。

それらには、
・局所の反応(注射部位に現れる症状)痛み、痒み、発赤、腫瘍形成
・目の症状 目の周囲の腫脹、痒み、角膜の混濁
・軽度の全身症状 全身の痒み、発熱、精神的に過敏になる
・重度の全身症状(非常にまれ) 虚脱、呼吸困難、激しい嘔吐、粘膜蒼白

等があります。副反応がでたとき治療できるように
午前中に来院されることをお勧めします。

食事

→(尿石図解)

 
犬の食事
犬の成長と健康を維持する為に必要な栄養素は「たんぱく質」「炭水化物」
「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」などで、それは人間に必要な栄養素とほぼ同じです。

しかし、その摂取量は人間とは大きく異なります。
「たんぱく質」は人間に比べて犬には多く必要ですが、塩分は人間の半分以下で十分です。

犬の成長の速さは人間の成長に比べ、わずか1年で6〜16歳ぐらいにまで成長します。
ですから成犬よりも多くのエネルギーが子犬の成長には必要となります。
子犬の間は栄養素の多い食事を与えるようにしましょう。

また、同じ成犬でも小型犬は大型犬よりも多くのエネルギーが必要になります。

犬、猫に合った栄養素やエネルギーバランスを考えて、食事を与えるようにしないといけません。
 
処方食
中山獣医科病院では診療の上、必要な治療法の処方食として、
ヒルズ製品とロイヤルカナン製品を使用しています
避妊
 

●避妊・去勢について・・

避妊・去勢手術はペットやペットオーナーに時として必要な場合があります。発情期に起こる問題行動を未然に防ぐことができます。メスは卵巣腫瘍、子宮蓄膿症を予防できます。オス睾丸の腫瘍、前立腺肥大を予防できます。当院では手術の証明書を発行しています。


歯の健康
 
犬も猫も人のように歯のケアは必要です。犬や猫が人と同居し同じ様に生活すれば歯に歯垢や歯石が付着します。放って置くと歯周病や口臭の原因になります。ペットは自分で歯を磨くことはできませんので飼主の方が歯の健康に気をつけてあげて下さい。
歯周病に進行すると歯が抜けたり、口臭がひどくなりますが、口の中だけでなく体全体に悪影響が及びます。日頃から歯垢を取り除いてあげて下さい。歯ブラシやデンタルケアー用品を利用したり、歯垢を付きにくくするおもちゃや、サプリメント、フードを与えてあげてください。
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